植物の主要色素

植物の色の主要色素はアントシアンとカルテノイドの2種類である。

 

アントシアンは、糖を含むアントシアニンと含まないアントシアニジンに分けられる。

葉や花のどちらにも含まれるが、場所によって、現れる色は異なる。

葉に含まれる場合には紅葉としてみられる色のみであるが、花に含まれる場合は種々の環境要因によって白や黄色、赤色、青、紫などの様々な色を表す。

 

カルテノイドは、カロテンとキサントフィルに分けられる。ニンジンやスイカなどに多く含まれるカロテンは炭素と水素を含む。葉に葉緑素クロロフィル)とともに含まれるキサントフィルはそれに酸素が加わる。葉緑素が分解される事で、キサントフィルが目立つため、紅葉として出現する。

これらのカルテノイドは主に脂溶性であるが、水溶性のカルテノイドも存在する。その代表が、サフランクチナシなどのクロシンである。

 

 

|                       | カルテノイド | アントシアニン |

| ------------  | ------------  | --------------- |

|    花        |   色(+)     |   色(+)       |

|    葉        |   色(+) ※  |       色(➖)     |

葉緑素が分解された場合に紅葉として視認できる