キッチンのぬめり

 キッチンや風呂場のぬめりは細菌によって引き起こされている。

 細菌は日本人の平均的な髪の毛の直径の80分の1の大きさで、1μm程のサイズのごく小さな生き物である。

 キッチンには水や栄養が止めどなく流れ、流水に流されずに複数の種類による細菌がコミュニケーションを取りながら、多糖類などを出して飴のベタつく様な吸着力であるバイオフィルムを形成して、キッチンシンクなどにくっつくのである。

 バイオフィルムは悪影響を及ぼす物だけでなく、口や腸、皮膚にもある。常在細菌らが外部の微生物の進入を防ぐバリアとしての役割も持っている。